お金の流れを読むスキルは、社会人の誰にとっても役立ちます


「簿記の資格を目指している同級生が少なくないけど、みんな何が目的なんだろう?」
「自分は経理になるつもりはないから、簿記はいらないんじゃないかな…?」
「それに、簿記ってなんだか地味なイメージだし…」。

簿記の資格を取る意味がよくわからなくて、そんな風に考えていたりしませんか? 簿記の資格があればそれだけ就職が有利になるかというと、まったくとはいいませんが、 この資格が合格採用に直接結びつくとはいえないでしょう。

しかし簿記が、経理や会計などの専門業務だけに役立つわけではないことも本当です。 簿記の知識は、小売販売や営業の仕事にも、またメーカー企業の工場で生産管理スタッフなどに携わる上でも役立ちます。 それは簿記の知識が、あらゆる企業でお金の流れを正確に記録して管理するための、世界共通の技術だからです。

簿記の役割の基本は、「帳簿をつくること」です。 簿記検定では、電卓をパチパチ叩きながら、手作業で元帳を作ったり、試算表を作成したりします。 でも、いまは中小企業でもそんな非効率な作業はやっていません。 パソコンの会計ソフトにデータを入力すれば、すべて自動で計算できてしまいます。

それなのになぜ、帳簿をつくる簿記の知識が必要なのでしょうか? それは、「どういうお金の流れがあって、結果の数字になったのか」がわかるようになるためです。

みなさんの毎月のお金のやり繰りのことを、ちょっと思い出してみてください。 「両親からの仕送りとバイト代がいくらで(収入)、家賃と光熱費と、それから今月は合コンが2回あって…(支出)。キャッシュカードには3万2000円残っているけど…」。

かなり大ざっぱですが、お金の出入りが詳しく把握できていないと、生活をもっと豊にする対策を立てることはできません。 それとまったく同じことが、小物屋さんなど店舗の経営にも、大手企業の経営にも当てはまるのです(もちろん、家計簿よりはずっと複雑ですが…)。

企業でこうしたお金の流れを管理・計算する人が経理や会計さんです。 大切なのは、計算して出てきたこの数字を活用することです。 そして、経営収支の数字をもとに何か対策を立てることが、簿記の知識があれば誰にでもできます。

会社で仕事のできる人は、ある面で、数字を読むことに優れた人です。 そして簿記はその基礎知識です。 「簿記の知識があると、すぐに財務諸表を読みこなせる」というわけにはいきませんが、この知識がベースにあると、数字を読む場面でどんどん新しい知識が吸収できるのは本当です。

社会人にとって、誰にとっても役立つのが簿記の知識なのです。

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