工業簿記は、現場の工程の流れで覚える


日商簿記の2級試験では、商業簿記のほかに「工業簿記」があります。 3級検定をスルーして、最初から2級試験を受けようとお考えのみなさんには、学習範囲もグンと広くなってしまい大変ですよね。
ここでは2級検定の学習のポイントを解説してみますので参考にしてみます。

工業簿記とは

工業簿記には、商業簿記のプロセス(仕入→販売)のほかに、内部取引(製造・加工等)の計算が入ってきます。
たとえばケーキ屋さんが、小麦粉、牛乳など(材料)を仕入れ、オーブンで焼いて(加工)、パートさんがトッピングをして(人件費原価)、店頭でショートケーキ100個を販売したら利益はいくらになるか?
そんな風に、仕入れた材料の価値がお店のなか(工場)で変わっていくので、そこで「原価計算」という項目が加わってくるのです。

工業簿記は商業簿記以上に馴染みのない言葉が多く出てきますから、最初はかなりとっつきにくいかもしれません。 そのため、工業簿記を苦手なままで受験している人が多いようです。
しかしケーキ屋さん作業のたとえのように、工業簿記は、原価計算を仕事の流れのイメージとしてとらえると理解しやすくなります。 よく分かるようになってくると「工業簿記の方が面白い」という人も少なくないのが本当です。

いずれにしても、工業簿記を苦手なままにしておくと合格はむずかしくなります。 何度も練習問題を解いて、親しみが持てるようになるまでがんばりましょう。

ほかに、2級試験のポイントをひとつ挙げるとすれば、それはやはり、「仕訳の8要素」です。 これは3級試験にも同じように当てはまることですが、 8要素として
「資産の増加」、「資産の減少」、「負債の減少」、「負債の増加」、
「資本の増加」、「資本の増加」、「費用の発生」、「収益の発生」
が頭に入っていませんと、まったく先へ進めません。

特に2級試験は、3級にくらべて設問の取引が複雑になっており、仕訳の規定も大幅に増えてきます。3級で学習する基本概念をじゅうぶんに消化できていないと、手も足もでないのです。

私は、試験は最初から2級を目指すみなさんにも、学習は3級テキストから始めることをお薦めしています。また、出題パターンをつかむためには、問題集も3級用試験問題集から始めるのもいいでしょう。

何事も急がずじっくり取り組むことが成功の秘訣です。 準備不足でのぞんでしまい試験を1回棒に振ってしまうくらいなら、3級試験の勉強に半月~1ヶ月を費やして、2級合格を一発で勝ち取りましょう。


<特集>私でも簿記に合格できた勉強法を特別に教えます。